バルトブルーの輝きとロッキー・マウンテニァ号

(カナダ西部の旅)(2007年)

 

 古希を過ぎ、本格的な老人世代に入ると、海外の旅も億劫になってきました。腰痛も本格的になりまして、温泉につかり、お酒でも飲んでいる方が、らくちんという気分になってきました。しかし、1年、スキップすると、もう海外に足を踏み出せなくなるのではないかという恐れもあり、今回は飛行機に乗っている時間が少なく、治安も良く、言葉の問題も少ないカナダ西部に行きました。

 暑さも峠を越すと思われた9月4日にJALでバンクーバーに飛びました。ここで2泊の後、観光列車ロッキー・マウンテニァ号で

2日かけて、カナディアン・ロッキーの中心の町バンフに行きました。ここで、4泊。2日間、ローカル・ツァーでカナディアン・ロッキーを巡りました。その後、グレィハウンドバスで、カルガリー 、そこで一泊、バンクーバーに飛行機で戻り、2泊して、14日には帰りの途に着くという、単純な旅でした。

 印象に残ったのはカナディアン・ロッキーのコバルトブルーに輝くみずうみでした。

 

カナディアン・ロッキーのみずうみ

 

モレイン湖

 

 その中でもモレイン湖は感動的でした。ランチを摂るために登った岩場からの眺めた透明度のあるコバルト・ブルーに輝いた湖面は、岩山(テンピーク)を背に息を呑む美しさでした。

 

ペイトー湖

 

 同じく、ランチを摂るために駐車場から10分ぐらい山道を辿った岩場から眺めたペイトー湖はモレイン湖とは違ったコバルト色に輝いておりました。風も無い絶好な好天気に恵まれ、参加したバンフ・トップツァーのお陰で、このような絶景に会うkとが出来ました。

 

ヘクター湖                             ボウ湖

 

水鳥湖

 

レイク・ルイーズ                                エメラルド湖

 

 みずうみにより、微妙に水の色が異なり、無風状態でしたので、湖面に山が映え、それぞれが魅惑的でした。このような色は岩粉が水に溶け込み、光を反射して、コバルトブルーになるとのことで、湖の状態により、さまざまな色になるとのことでした。

 カナディアン・ロッキーでは、コロンビア大氷原(アサバスカ氷河)が目玉であるようですが、まぁ〜期待どおりという感じで、よくも氷河を観光開発したものだと思うのみでした。

 


バンクーバー、そしてロッキー・マウンテニァ号

 

バンクーバーはサンフランシスコなどと同じく、複雑な入り江に面した半島に位置した美しい街で、治安もよく、快適に街歩きが出来ました。スタンレー公園、カナダ・プレース、ウオーター・フロントなどは期待に違いませんでした。ノース・バンクーバーの

長く、高いスリルのあるとのカピラノ吊橋にも行きましたが、カナダらしく、安全第一で、両側面に高い柵があり、ゆれてもスリルは殆ど感ぜず、これを渡ったところの温帯雨林の樹上の吊橋のツリートップ・アドベンチャーもスリル感は無く、ひととき、森林浴をしたという感じでした。

 さて、今回の目玉はバンクーバーーバンフ間をロッキー・マウンティニァ号で行くことでした。

その前に、バンクーバーの鉄道のかおりを嗅ぎました。

 

Station                                                           Station内部コンコース

 

スカイトレーン、ウエストコーストラインの列車

 

 ウオーター・フロントと称するところに威厳のある立派な建物がありました。入口上には単にStationとのみあり、Canadian Pacific Railwayと上部にありました。内部のコンコースは豪華で、格子天井とその直下に沿線の描写でしょうか?カナディアン・ロッキーのような壁画があります。その昔、この駅はCanadian Pacific のターミナルであったのかもしれません。現在、ここからは、スカイトレーン、北バンクーバーに行く「シーバス」、そしてウエストコーストラインの列車が出ています。 ウェストコーストラインの列車はダブルデッカーの客車をDELが牽いています。多分、プッシュプルトレーンでしょう。通勤時には結構乗客が多いようでした。隣接して、コンテナー貨車のヤード もありました。

 

スカイ・トレーン                        パシフィック・セントラル・ステーション   

 

 常伝導リニアーモータ駆動で、コンピュータによる無人運転のスカイ・トレーンはウオーターフロントが始発で、頻発しています。ダウンタウンの2駅は地下で、それから高架線になります。急加速し、かなりなスピードで走ります。カーブでもあまり減速せず、乗りごこちは余り良くありません。

Science-World Main Streetで降りると、公園のような広大な駅前広場を持ち、威容を誇るパシフィック・セントラル・ステーションがありました。ここから、VIArailカナディアン号が出発します。改札口は扉で閉ざされており、脇も金網がめぐらされており、留置してあるカナディアン号は撮れません。シアトル行きのAMTRACKも出ているようですが、見当りません。駅はバスディーポ(遠距離バスセンター)にもなっており、ホームの右横にバスの発着所があります。駅の中にバスの切符売り場があり、バスの客を狙って、テークアウトの寿司屋などの店もすこ しありました。

 

 さて、6日はいよいよ、ロッキー・マウンテニァ号に乗車の日です。朝7時30分出発とのことですが、6時20分には駅に着きました。以前はパシフィック・セントラル・ステーションから発車していましたが、2003年春に独自の駅を建設したとのことです。

 思ったより乗客が多く、人気が高いようです。列車は22両編成ですが、分割はされず、そのまま、ホームに横付けされていました。

 

   

ロッキー・マウンテニァ、バンクーバー駅                  ロッキー・マウンテニァ号(機関車)

 

Gold Leaf Classのドームカー                 Red Leaf Classと最後尾の電源車

 

 ファーストクラスのGold Leaf Classは2階建てで、上はドームカー、下はダイニングカーになっています。普通車のRed Leaf Classはリクライニングシートで、パノラミック・ウインドウと称するやや広い窓を持っています。Gold Leaf Classはドームカーで景色を楽しみ、ダイニングカーでシェフの料理した美味しいお料理を朝、昼頂けるよのことです。普通車では座席に朝、昼食にサービスされますが、コールドミールです。途中のカムループスで、ホテルに一泊。昼のみ走り、バンフには翌7日の夕方7時に

到着します。料金はカムループスのホテル代を含め、Red Leaf Classで約8万円で、Gold Leaf Classはこのほぼ倍です。貧乏人としてはGold Leaf Classは手が出ません。しかし、Red Leaf Classで充分満足できました。食事が冷たいのが難ですが、果物、ソフトドリンクもフリーサービスで、沿線説明も懇切丁寧で、海抜0mのバンクーバーから海抜1、626mのロッキー山脈のキッキング・ホース峠まで登りますので、 車窓は変化に富んでおり、全く、飽きません。普通車は若い人が多いのではと思いましたが、老夫妻が殆どで、こちらと同じくお金の無い老人も多いのだと思いました。カナダ、アメリカのみならず、英国などのヨーロッパの人もおり、この列車が世界的に人気のあることが分りました。日本人は少なく、同じ車両にはおりませんでした。この列車は余りディスカウントしないようで高いのでツァに組み込みにくいのでしょう。でも、日本語の車内新聞もあり、0ではないのでしょう が!

 

ロッキー・マウンテニァ号のエンブレムはビッグホーンシープです。このエンブレプをクリックして頂きますと、

をご覧頂けます。

 


バンフ

 

 ロッキー・マウンテニァ号で着いたバンフは、小雨で、寒く震えあがりました。しかし、翌8日午後から、快晴になりました。

 

カスケード山を背にしたバンフの街

 

 青く輝くボウ川を辿り、有名なボウ滝、そしてロープウエーでサルファー山に登りました。

 

サルファー山頂からのバンフの街

 

 サルファー山からのコバルトブルーのボウ川、バンフの街と周囲の山々も素晴らしい眺めでした。帰りはアッパー温泉で温泉に浸かりました。屋外温泉プールでしたが、温泉の温度が40度と丁度良い温度で、周囲の山を眺めながら、一寸長湯をしてしまいました。標高約1400mの高躁の地で、旅の疲れも取れました。

 

 


カルガリー

 

 あまり見るところもないようでしたが、バンフからバンクーバーに戻る道すがら、カルガリーに一泊しました。こんなタイミングでなければ、カルガリーを訪れることもないので一瞥しようという消極的な意図でした。

 

カルガリートラム1                           カルガリートラム2

 

カルガリートラム3                           カルガリートラム停留所ホーム

 

 ダウンタウンの西端のホテルの前をC−Trainと称するトラムが走っていました。乗り場は高いホームに屋根がついており、まるで、鉄道線のホームです。高床式の電車が走っていました。ホームの背面は歩道で、ホームからはスロープがあります。電車は2両固定でこれを3ユニット連結、6両編成で走っています。一昔前のスタイルの前面2枚窓のものと、トラムでよくある前面一枚窓の電車がありました。ダウンタウンの目抜き通り、7th Avenueを併用軌道で走り、郊外は専用線で走ります。ダウンタウンは無料で、電車は頻繁に来ますが、結構、混んでいます。車は軌道面を走りますが、余り多くありません。多分、ダウンタウンへの車の乗り入れは規制されており、そのかわり、トラムは無料になっているのでしょう。

 

カルガリータワーから展望したCP貨物ヤード      カルガリータワーから展望したバンフ側

 

 カルガリーはCanadian Pacific鉄道(CP)の開通により発展した街で、鉄道は街の中心を貫いています。その駅が中心であったのですが、貨物列車の運行のみになった今では駅の必要はなくなったようで、その場所にカルガリータワーが建っています。

トロントのCNタワーと同じスタイルで、高さ550m、標高を含めると世界一と言っていました。東側にはCPの貨物ヤードが広がっており、西側(バンフ側)は線路の上に駐車場が建設されていました。右上の写真の下側にホームらしきものを見ることが出来ますが、ロッキー・マウンテニァ号用のホームかもしれません。しかし、駅は見つけることが出来ませんでした。

 

 

カルガリータワーから地平線を望む                                 カルガリータワーから張遥かにロッキーの山々を望む

 

 カルガリーは冬季オリンピックを開催したことで知られていますので、山の町と思われますが、バンフから130kmでロッキーの山々は遥かにかすんで見えるだけで、タワーからは大平原の地平線を見渡せる大平原の町です。

 


お食事&その他諸々

 

 バンクーバーは治安も良く、快適に街歩きも出来ましたが、韓国人が多いのには驚きました。ロブソン通りのスタンレー公園側の端には小さな韓国料理店が多く、ハングルが目に付きました。カナダに移住する韓国人は今でも多いようで す。日本人もワーキング・ホリディーで来ている若者、特に女性が多く、日本語が良く通じる街としては、ハワイ、韓国、台湾に次ぐのではないかと思われます。

 物価は高く、チップも含めると日本より、食事代など高くつくようです。唯一、安いのはタクシー代。空港からはシャトルバス利用と2人であれば余り変わりません。しかし、タクシードライバーのモラルは低く、運転しながら、携帯で話していることが多く、交通規則の厳しいカナダでは違反ではないかと思いますが、タクシードライバーはアメリカと同様、移民のエントリージョブのようで

中々、しつけもうまく行かないのでしょう。その代り、実入りもすくないんでしょう。

 しかし、交通モラルは高く、横断歩道を横切ろうとした人がいた場合、車は必ず停車して、歩行者の横断を待ちます。日本でも見習って欲しいものです。

 旅の楽しみの一つはやはり、お食事です。カナダはアメリカと同じで、干からびたわらじのようなステーキ、チップ&フィッシュのようなディープフライを連想し、あまり、期待しませんでした。しかし、他民族国家のカナダでは、イタリアン、メキシカン、和食、などの味付けも取り入れたようで、美味しいお料理にありつけました。

 

サーモンのグリル                       アルバータ牛のテンダーロインステーキ

 

フレッシュ オイスター                      ギリシャ料理店のシーフード・プラッター

 

 サーモンや白身魚は直火で網焼きをしたもののようです。かけるソースがやや甘いのは気になりましたので、最終日、バンクーバーのシーフードレストランで、Soy sauce with brown sugar と有りましたので、brown sugar抜きを要求しましたら、醤油まで抜かれてしまいました。アルバータ牛のステーキは軟らかく、脂肪分も少なく、美味しく頂けました。しかし、お値段も張りました。

 バンクーバーでは フレッシュ オイスターは絶対食べなければならないものです。期待どうりの美味でした。エスニック料理も和食、韓国、中国、ベトナムその他、いろいろ、有りましたが、ギリシャ料理が人気とのことで、アテネのキダシネオン通りで、食したものを思い出し、一寸、ホテルから遠かったのですが出かけました。好きなタラモサラダ(たらこの和え物)は有りましたが、他はアテネのものとは違うものでした。でも、シーフード・プラッターは焼き魚が多く、楽しめましたが、イカげその唐揚が山盛りで

美味しくは有りましたが、残してしまいました。これも、焼くか?塩茹でしていれば、残さず食べられたものを!と残念に思いました。やはり、ディープ・フライの伝統は残っていました。

(2007-10-2)



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