北海道には、室蘭、札幌には出張で、足繁く行きましたが、それ以北、以東には子供の小学生のとき、夏休みの家族旅行で、主な観光ポイントを巡っただけでした。それも、バスを使ったようで、鉄道には殆ど乗っておりませんでした。折から、JR北海道は独力では運営が困難な路線を挙げてその今後について地元と協議に入ったとのことです。この消え去るかも知れない富良野線、石北本線、釧網本線に乘り、富良野のラベンダー畑、旭山動物園、釧路川のカヌーでの舟下り,丹頂鶴に会いました
 令和元年7月7日に旭川に飛び、13日に釧路から戻って来ました。
足腰が覚束ないよぼよぼ爺さんの旅ですので、充分な時間を取ったゆっくり旅行でした。東横インの「ハートフルツイン」なる車椅子でも利用できるゆったりしたツインルームを旭川2泊、網走、釧路そして、帰着した羽田でも夕刻のラッシュを避けるため1泊。と5泊も使いました。
通常のツインルームの倍のスペースをとり、浴室、トイレも別になっており、ゆっくり出来ますが、料金は通常のツインルームとほぼ同じです。
東横インはビジネスホテルですので、ツインルームは少なく、予約は難しいのですが、この部屋は電話でしか予約出来ず、身障者優先で、いろいろ聞かれるようですが、会員ですので、会員ナンバーを言うだけで、歳が分るのでしょう!なにも聞かれません。また、東横インには必ずコインランドリーがあり、着替えをミニマムにして、身軽で旅が出来ます。

 
 7日は羽田14:00発のJALで旭川。意外に晴れて、暑い!
旭川駅行の空港連絡バスは「旭川電氣軌道」でした。
60年前に廃止になった電車会社の名前をバス会社になっても、変えずに名乗っている!
鉄道ファンには嬉しいことです。
下関の山陽電氣軌道は「サンデン交通」に、土佐電鉄は電車が走っているにも関わらず
「とさでん交通」になって仕舞いましたが!
 

富良野・美瑛ノロッコ号とラベンダー畑

翌8日は10時発富良野・美瑛ノロッコ1号に乗って、富良野線中富良野駅に行きました。



旭川寄りにDE15が連結されており、富良野寄りの先頭客車には運転台が設けられています。富良野行では運転士はここから機関車を制御するプッシュプルトレインになっています。
この駅から乗合タクシーで、ラベンダー畑の元祖で、中心的な存在の「富田ファーム」に行きました。

流石にここのラベンダーは見事でした。しかし、車は渋滞し、トラピックスやクラブツーリズムなどの大群が押し寄せ、ピーク時の観光地ですので仕方が無いのかも知れませんが、緩い起伏の丘の一面のラベンダー畑の長閑な風景と言うイメージがありましたので、いささか、がっかりしました。
富良野線の臨時駅「ラベンダー畑」の周辺にもラベンダー畑はありません。
夕方の帰りのノロッコ号も予約しておりましたが、14時過ぎのキハ150の普通列車で旭川に早々に帰り、 目を付けていた小料理屋で、美味しいお料理でゆっくりお酒を頂きました。
旭山動物園  
旭川に来たからには有名な旭山動物園には行かねばなりません。9日12時41分発特急「大雪1号」で網走に移動する前にタクシーで往復しました。
中都市としては流しのタクシーも多く、料金も安く、便利です。



流石、動物の行動に合わせた見事なものであったようです。
爺様は休憩所で根が生えてしまったようです。

旭川駅発着のJR北海道の車両 

旭川駅は広大な高架駅でした。広大過ぎて、構内はいささか寂しい感じではありました。



789系、札幌~旭川間 特急「ライラック」「カムイ」として、136.8kmを1時間25分間で走破するJR北海道のエース

 
キハ40                               キハ150

キハ40は国鉄から大量に受け継いだ気動車で、40年近い車歴の持ち主であるが、宗谷本線、石北本線などの普通列車はこれで運行されています。
キハ150は勾配線区を1両で運転出来る高出力の気動車をJR東日本のキハ110をベースに平成5年にJR北海道が製作したもので、富良野線はこの車で運行されていました。

12時41分発特急「大雪1号」は国鉄から受け継いだ183系で運転されていました。網走着16時35分着。4時間近い乗車になりますので、グリーン車にしました。2-1の座席配置のハイデッカー車で、シートは良く、腰には優しかったようです。
 石北本線は初めてでしたが、山の中をアップダウンしながら、遠軽に達し、スイッチバックしました。駅前にビルが建設中の北見を過ぎ、湖が車窓に現れ、網走に達しました。旭川~網走間、特急4本、普通列車は旭川~上川、遠軽~網走間に1~3時間に一本。上川~遠軽間は人跡稀な深山のようでした。 特急「大雪1号」の乗車率も3割程度でした。

 網走、そして、釧網本線で塘路

9日は16時35分網走に到着しました。

網走駅は石北本線、釧網本線の終着駅で雰囲気があります。丘の縁に作られており、駅舎と駅前広場との間に7段程の段差があります。

  

 網走に行ったからには、網走監獄に行かねばなりません。現在の刑務所は網走川の対岸にありますが、天都山の麓にある歴史的な施設は博物館「網走監獄」となっており、公開されております。5時までの入場とのことで、荷物をタクシーの運転手の気転で東横インのフロントに預かって貰い急ぎました。         スーベニアショップにはすごいTシャツを売っていました。結構、人気があるようです。本当に着るのでしょうか?
 現在の刑務所には1200名、入所しており、タクシーの運転手は面会者を乗せることもしばしばあり、時には出所者を乗せることもあるようです。        東横インは首都圏、関西圏以外の地方では中核都市にしか、ありませんが、人口3.5万人の網走にあるのが、不思議でした。このような特別な需要があったからかも知れません。と思うと朝食会場であたりを見廻してしまいました

 

翌10日網走10時24分発釧網本線、快速「しれとこ摩周号」に乘り、釧路川のカヌーに翌朝乗るため、塘路に向いました。
快速と言っても、キハ54、単コロの運転です。更に驚くのは、この列車の次の釧網線列車は15時10分発です。
 キハ54は国鉄の最終年度1986年度に製作したステンレス車体、2エンジン搭載の気動車です。JRになった後の経営困難な事情を考え、国鉄が作ったもので、持参金のような車です。
シートはヨーロッパに良くある真ん中でご対面の転換の出来ない固定クロスです。慣れないので、無理やりに回転しようと試みる人が幾人もおりました。
原生花園臨時駅の近くのオホーツク海の浜辺、砂丘にはハマナス、浜百合の自然のお花畑が続き、見事でした。
ほぼ座席定員の乗客の半分は知床斜里で居りました。ここからは、北海道らしい大農園が車窓に広がり、やがて深い森の中を走り、みずうみが現れ、塘路に到着です。

塘路・ロッジ シラルトロ

塘路13:00到着。人気の「釧路湿原ノロッコ号の終着、始発駅ですが、無人駅で駅前にはなにもありません。観光案内所に併設してある軽食堂でカレーを食し、お迎えの車で、ロッジシラルトロに向いました。車で10分、シラルトロ湖畔の25年程前に分譲された別荘地の一番高いところにある別荘風の3階建てのこじんまりとした宿で、シラルトロ湖が見渡せます。
部屋の窓の外では小さい綺麗なキツツキ、アカゲラのツガイが木をつつき、シマリス、エゾリスが走りまわっておりました。

 
アカゲラの夫婦                            シマリス 

この宿は釧路川川下りのカヌー参加者専用で、宿泊だけは受けません。2時間のカヌー川下りの料金が宿泊代に含まれております。
夜明け前がお勧めで、翌日11日早朝4時20分出発でした。

二つのカヌーを横につないだもの、3組6艘で漕ぎだしました。塘路湖北岸より、連絡水路を通り、釧路川に出て、Ω状に蛇行するところまで行きました。
エゾシカの子供が興味津々でカヌーを見つめておりました。

 

オジロワシが警戒し、巣から飛び立ち、対岸の木の枝に止まり、見つめておりました。

  
オジロワシが巣から飛び立ち、対岸に枝に止まりカヌーを睨んでおります。

 釧路川がΩ状に蛇行しているハイライトで、ノロッコ号から見たものです。中州状のところは立ち入り禁止の特別保護区域になっております



カヌーの川下りはここまででした。宿に帰る車の直前を丹頂鶴が横切りました。
爺様はカヌーはスキップし、宿で、源泉かけ流しの温泉を独占しました。宿から30mのところに源泉があり、45℃の弱食塩泉が左程大きくない湯船にそそがれておりました。大好きな泉質の温泉を心行く迄堪能しました。 極楽!、極楽!

釧路湿原ノロッコ号で釧路 

 12:17分塘路発の釧路湿原ノロッコ1号で、釧路に向いました。 塘路側につないだDE10で牽引、推進するプッシュプル方式です。


DE101661

制御車 オクハテ510-1                                 

釧路側の制御車はオクハテという珍しい称号を付けられています。運転開始30周年のTMを付けております。40分程で釧路到着。
 釧路の町を一望できる公園にタクシーで連れて行って貰いました。

釧路は最後まで操業した炭鉱が有名で、今もわずかに採掘しているようですが、存在感はありません。漁業、製紙工場そして、自衛隊が主役なようです。
釧路の居酒屋は炉端焼きが多く、釧路港で水揚げされたばかりのお魚がお手頃なお値段で賞味できます。


巨大な宗八カレイ、700円

 丹頂鶴に会い、阿寒川温泉に

釧路で美味しいお魚を頂き、翌、12日は最後は少し、張り切って温泉付きのツインルームを予約しました。洞爺湖温泉の近くのラピタス阿寒川です。
その道すがら、丹頂鶴に会いました。野生の鶴がたくさん飛来するのは真冬で、この時期では釧路市が運営する「鶴公園」で最も多くの鶴が見られるとのことでした。広くネットで仕切られた中に幾組かのツガイが飼われておりました。

 阿寒湖バスセンターから、お迎えの車で7分、ラピタス阿寒川に着きました。

奥入瀬渓流にそっくりな阿寒川が窓一杯の広がっております。これを眺める長椅子。この奥にリビング、そしてツインベッドがあります。
この写真の左は温泉桧風呂があります。しかし、通されたときは湯が満たされておらず、入る前に脱衣室のボタンを押すと7分間、温泉が出て、入浴後も、浴槽の近くのボタンを押すと2分間、追湯されます。 源泉かけ流しに出来るかも知れませんが、温泉としては味気ないですね。
お食事も素晴らしく、それなりの人気の宿のようですが、何となく、温泉宿のぬくもりが感じられません。
リゾートホテルチェーンが4年前に開業した宿のようですが、こちらには余り合いませんでした。
ロッジシラルトロの方がはるかに満足しました。
翌、13日は釧路空港に直行、帰途に就きました。
よぼよぼ爺さんの「ゆっくりと北海道」の旅でした。、お付き合い頂き、有難うございます。

(2019-8-17)