香港のダブルデッカー(2階建て)トラムは、鉄道ファンばかりでなく、最大の観光アトラクションと言えるかも知れません。
正式名「香港電車(Hong Kong Tramways)」、軌間1007mm、架線電圧DC550V、香港島北部、東側の筲箕湾(サウゲイワン)と西側の堅尼地城(ケネディタウン)を結ぶ複線13.5kmの路線と、中央部の跑馬地(ハッピーバレー)に向かう跑馬地支線、単線ループ2.7kmを持つ路面電車です。
 西側の上環(西港城)總站から天后まで乗り、2階から、その中心部の風景を写しました。


上環(西港城)總站にトラム#46が入って来ました。折り返すループのある停留所を總站と称しているようです。手前の線路はループの終端で、東行の電車が通ります。その上のカーブを描いて、停留所に入っていく線路は折り返しの西行の電車が通ります。

 貸切り観光電車#68が居ました。2階は半分オープンデッキになっております。手前の左に分岐している線路はここで折り返し、西行になる電車が通ります。

西行、堅尼地城(ケネディタウン)行電車が左側の線路を右に曲がります。左側の線路はここで折り返し、東行になり電車が通ります。


 街のワンブロックのループを廻り、西行の電車が本線に入って行きます。

ヴィクトリア・ピークのピーク・ギャレリアの中にトラムの土産物屋のフロアーにトラムの変遷を漫画にしたものがありました。1904年に開通し、1923年からダブルデッカーになったようです。

 

 今でも、すべて、単車(4輪車)ですが、VVVFインバータによる交流電動機駆動に置き換えられたものが多いようです。運転台を覗いてみると、ワンハンドルマスコンがあり、その横に非常停止ボタンがあり、ハンドブレーキの丸いハンドルが見えます。エアーブレーキは無く、直流電動機駆動のときは、発電制動を常用にしていたのかも知れませんが、屋根の上の大きなナンバープレートの後ろにある抵抗器はそんなに大きくないので、ハンドブレーキも常用であったかも知れません。VVVFインバータ駆動にすると回生制動は効きますので、運転は格段に楽になったかも知れません。車体は鉄骨、アルミニューム張りで、冷房は一部を除いてついていません。2階はFRPの固定クロスシートで屋根は一枚のようで、開放的です。
 (西方)堅尼地城(ケネディタウン)~石塘咀總站(屈地街電車廠)~上環(西港城)總站~中環(Central)~金鐘(Admiralty)~湾仔~銅鑼湾(Causeway Bay)~銅鑼灣總站~天后~北角~西灣河電車廠~筲箕灣總站(東方)
の本線の中で朱字の部分を乗り、香港の中枢の街を走る香港電車を眺めました。

 上環を走る#79です。背後に中環の高層ビルが聳えております。

 高層ビルを背に専用線を走るミレニアム(新世紀)トラム#170です。

湾仔、荘士頓道(Johnston Road)の歴史的な建物、THE PAWNの前を行く#175です。名前のように100年以上の歴史を持つ質屋でありましたが、最近ではレストランになりました。




 香港島一の繁華街、銅鑼湾を行く#7、#152です。

銅鑼灣總站の街中の小さな折り返し用ループに入る#112とループを出る#65です。ループに入る線は一旦、外側に分岐し、ダイアモンドクロスで本線を渡っています。

銅鑼灣總站を過ぎて、ビクトリア・パークに沿って行くと、ややのどかな雰囲気になりました。行く手に高層アパートが見えます。ここからは住宅街のようです。
 
 並行して、地下鉄が建設され、トラムの乗客は減少しているようですが、見る限りでは、結構乘っているようです。観光客がほとんどかも知れませんが!
貴重な観光アトラクションとして、今後も走り続けるようです。

(参考ウェブサイト)
  ヴィキペディア「香港トラム」

(2016-3-15)